おいらはてがみや


2018年10月30日


10月もあっという間に過ぎました。

ご紹介したいと思いつつ、遅くなってしまいました。


「キンダーおはなしえほん11月号」の

『おいらは てがみや』

作/正岡慧子 絵/にしかわおさむ

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森の中にある「きつねの てがみや」さんは、

お客さんの代わりに手紙を書くのが仕事です。

ここには、いろいろな動物が思いを抱えて、手紙を書いてほしいとやってきます。


ひっこしのお知らせ。

気になるあの子へのお誘い。

ケンカしちゃった友だちへ。

てがみやのきつねさんへのお誘い。

そして、天国のおじいさんへ……。


ページをめくるごとに、いろいろな手紙が登場します。


てがみやさんの腕により、

それぞれの要望や心につかえていたことが解消されるのですが、

そこにあるのは、単なる文字と絵ではありません。

その人(動物)の暮らしや生き様、性格が伝わってくるのです。


子どもがわかる言葉と展開ながら、そこはかとなく染みこんでいる人生観。

それが文だけでなく、絵と画中の手紙の筆致から立ち上ってきて、

読後、自分のこれまでを振り返り、いろいろなことを思いました。


子どもが楽しみ、大人が感じ入る絵本。

折々に読み返したくなる名作です。


katuo,ari sasaki