花と子ども


2013年3月18日

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「植物を枯らさないよう育てる秘訣は見守ることです。水や栄養をあげすぎても根腐れしますから、毎日見ていて、様子が変だなと感じた時に手をかけるのが一番なんです」

これは息子の小学校の前校長先生がおっしゃった言葉です。

前校長先生は園芸の趣味を生かして、学校の花を育てる保護者のボランティアグループに、花の育て方を教えてくださいました。

まずは土づくりから。どういう肥料と、どんな種類の土を合わせたらいいかなど、まさに手取足取り、ご教授くださいました。

教えの内容はすべて花を育てる秘訣だったのですが、私には子育てのことのように聞こえました。

土作りは、子どもがのびのび育つための環境づくり。冒頭の言葉はまさしく、そのまんま。親はいちいち子どもの先回りをせずに、見守る姿勢が大事なのだと言われているように聞こえました。

また、咲き終わった花殻を摘むと、栄養が次のつぼみにまわるため、長く花を楽しむことができるということも教わりました。

うかがった時は、咲き終わった花を人工的に取り除くという行為にやや抵抗を感じました。

ですが、実際にこうして花殻を摘んでいくと、次々につぼみが咲いていくんですよね。

今年、花瓶に生けたフリージアも青かったつぼみが見事に咲いていきました。

買った時は、この青いのは青いまま枯れて終わってしまうだろうとあきらめていたのですが、咲き出したのを見たら、せっかく、つぼみにまでなったのだから、全部咲かせてあげたいと、思うようになりました。

さて、これを子育てに置き換えるのなら、つぼみをつけるぐらい成長した子どもに、親の余計な小言はかえって成長を阻む、ということになるでしょうか。

つい先日、諭しているつもりで、小言をぐちぐちくり返した私に、息子(小5)が言いました。

「そうやって、何度も同じことを言われるのはイヤなんだよ。2か月ぐらい前、ぼくがそう言ったら、お母さんはもうくり返さないって言ったよね。だけど、そうやって、くり返しちゃうっていうのもお母さんなんだよね。だから、お母さんはそのままでいいよ」

……。

もはや、私が彼に教えることはほとんどないような気がします。

katuo,ari sasaki