小説家を見つけたら


2011年5月26日


児童文学作家のM先生はいつでも客観的に物事をとらえ分析し、迷いなく決断されます。

後輩たちへも惜しみなく力を貸し、後押ししてくださるお姿にずっと尊敬と憧れを抱いてきました。


そのM先生が「私はこれで学んだのよ」と、ある映画をすすめてくださいました。

ショーン・コネリー出演映画「小説家を見つけたら」


ダウンタウンに暮らす16歳の少年が、文壇から消えた幻の大作家に偶然出会う。

少年は大作家と交流する中で、秘めたる文学の才能を開花させていき、

大作家は目をそらしてきた自身の人生と向き合うようになる……。


大雑把に言えば、そんなストーリーなのですが、M先生が注目されたのは、大作家が指導する文章の書き方です。


第一稿はハートで書く。考えるな。考えるのは後だ。

リズムよく、真剣にタイプを打て。

リライトには頭を使え。


なるほど〜。


私なぞはライター業が長いので、体よくまとめることには慣れているのですが、

それは読みやすいだけで、心に残る文章にはなりません。


物語は文章のうまさではなく、心に響くかどうかで決まる。

で、心に届く文というのは、やはり心からほとばしる言葉なんだろうなあと。


私がめざしたいのは、記憶に残る物語です。

子どもの頃に読み、大人になってからまた読み返したいと思い出し、

自分の子どもに読んであげたいと思うような物語を書きたいのです。


小手先の器用さじゃ、そんな物語は書けません。

じゃあ、どうしたらいいのかというと、具体的なことはわかりません。

ひたすら体当たりで書き続けるしかないのでしょう。


お行儀良く、安全運転を続けるのではなく、

思い切ってアクセルをふかしてみることが、今の私には必要なのかもしれません。

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katuo,ari sasaki