ありold diary

男らしいって

「お母さん、見てて!」


やおら廊下を駆け出し、横になってごろごろと転がる。

アクションスターさながら、敏捷な動き……のつもりらしい。

むくと起き上がり、一言。


「男らしいでしょ?」


もうじき7歳になる息子の朝のひとコマだ。

「かわいい」と言われて喜んでいた息子が、

男らしいを意識するようになったのかとびっくりする一方で、

これが彼の思う男らしいなのね、と笑ってしまう。


夫の友人に「男道を極める」を打ち出した輩がいる。


その中身が傑作で、「男なら飲んだ後にカツ丼を食らうべし」

「男道を極めるなら、男山で合宿だ」など

ギャグを本気で実践しているのである。


「男」にこだわるあたり、息子に見られるものと共通?

根っこの部分が変わらないままのような、

男の性がおかしくて、かわいく思える今日このごろ。


あ〜しあわせ

日本語学校の教師育成講座に通っている夫。

彼から聞く日本語の授業は、いつも新鮮だ。


昨日、聞いてきたのは、韓国語には日本人が使う「幸せ」という

ニュアンスの言葉がないという話。


講師が「昨日、私は好きな映画が見られて、幸せでした」という例をだし、

韓国人のキムさんに「キムさんはなにが幸せですか?」と質問した。


キムさんはとまどい、しばらく考えた末に言ったのが、


「先生、幸せがわかりません!」


韓国語に幸福という言葉はあるが、

ささやかな喜びを表すのに「幸せ」とは言わないのだそう。


「おいしいものが食べられて、幸せ」「いい話が聞けて、幸せ」などなど。

私たちはなにげなく「幸せ」を使っているが、

外国の方によっては、理解できない言葉だというのだ。


きっと、お風呂に入った際につぶやく「あ〜、ごくらく、ごくらく」

なんてセリフも、意味不明なんだろうな。


そのほか、発音にしても「小学校」と「学校」の〈が〉は、

外国の人には違う音に聞こえるとか、

私たちが意識せずに用いている日本語をひもとくと、実にややこしいらしい。


ari sasaki