ありold diary

おたすけマン

私は小学1年生の時、ほんのいっときですが、

「おたすけマン」というあだ名で呼ばれていました。


どういうきっかけか、だれにつけられたのか、全く覚えていないのですが、

教室のどこかから、

「おたすけマン、たすけてぇ〜」

と声がかかると、はせ参じていた記憶が残っています。


当時、このあだ名をとても気に入っていました。


だれかの役に立っているかもしれない……。

と思えることが、とてもうれしかったのです。


しかし、混乱を解決できるほどの知力はないし、

おまけに、すぐ調子にのる性分(今も変わらず)ときていますから、私が登場することで、かえってトラブルが大きくなったというのも記憶に残っています。


不惑の年代となった今はといえば、

やはり、余計なことをしては人に迷惑をかける、

というのを繰り返しています。


つくづく成長してないなぁと反省するのですが、

それでも、どこからか声がかかると、

「おたすけマン」になりたい!と、思ってしまうのです。


こんな風に懲りない子は、きっと、他にもいるんじゃないかなぁ。

主人公になるかも。

考えてみま〜す。


5歳のブランド

私のブログでも時々、ご登場いただいている間部香代さん。

絵本作家であり、コピーライターであり、ネットショップのオーナーであり、

そして、美貌とユーモアをお持ちの方です。


香代さんの5歳のお嬢さんも、母親の才能を受け継いでいる、

もしくは、母を超えるかもしれない才能の持ち主なんです。

(絵本の主人公のモデルでもあります)


イラストはすでにプロの域だし、

言葉のセンスもなかなかのもの。


そんな才能豊かなお嬢さんが、ついに、オリジナル・ブランドを立ち上げました。

その名も「LOVE」。

ありがた〜い格言を添えた、愛らしいバッグのシリーズを展開中です。


たとえば、

「にがてなことお やるこわ えらい」


このバッグを持っていたら、

うん。そうだよ、そうだよ。

あたしってえらいよ!と自画自賛して、がんばれそうです。


ブランドはこちら



推理物語

児童文芸」6・7月号で、推理物語を書かせていただきました。


「真夜中の美術室」

展覧会で発表するための立体作品が壊された。

怪しい影も目撃される。

意図的? それとも偶然?

5年生の紗奈と祐介が考え、追求する……。


といった物語です。


まあ、私の作品はともかく、読み応えのある推理物語が

収められています。

ぜひ、ご一読を!





3か月

震災から3か月。

私が暮らす町は液状化現象で、

あちこちデコボコになりましたが、今はほとんど修復されました。


美しかったタイル張りの道は所々、黒いアスファルトに代わりました。

町が負った傷跡に見えます。

きっと、人だけでなく、町もこわかっただろうと思います。

だって、地面から、大量の水と土砂が噴き出すんですもの。


少し、出産に似ているのかもしれないと思いました。

息子を産む直前、陣痛がひどくなった時、

これから自分はどうなっちゃうのだろうと、

恐怖を感じたのを覚えています。


でも、自分の体の中で起きていることですから、逃げられません。

とにかく「産み出す」だけだと覚悟を決めたら、怖さはどこかへ行ってしまいました。

そうして、恐怖を経た後に息子が産まれ、

言葉にできない喜びに包まれました。


地震は生きている者にとっては恐ろしいことですが、

大地にとっては出産のようなものなのかなあと、思います。

つらくて怖いけれど、

新しいなにかを産み出すために感じなくてはならない痛み……。



出産時は、亡くなった母のことも思い出しました。

母はいつでも心にいるのですが、その時はとても強く浮かびました。

亡くなった命と、これから産まれる命に、なんらかの共通点を感じたのかもしれません。


母が亡くなったのは、私が大学生の時でした。

心にぽっかり穴があいてしまって、なにをどう考えたらいいのか、わからなくなりました。

ただただ、母の代わりにやらなければならないことを、毎日なぞってやりました。


そうして、私が一歩も動けないでいる間、

友人達は新たな目標を見つけて、前へ進んでいるように見えました。

どんどん、とり残されていくようなさみしさと、

どこにも足場がないような不安や、孤独を感じました。


今、被災地でも、そんな気持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。


被災した方々の状況は一人一人違っていて、

当然、向き合う問題も異なるでしょう。


日常に戻った私が、被災地に向かって言えることは何ひとつありません。

でも、信じたいこと、願っていることがあります。


失ったものは大きいけれど、新たに得られるものも必ずある、と。




おやすみまえのお話366

日本と世界に伝わる物語の再話を、

たっぷり書かせていただきました。


『おやすみまえのお話366』(西東社 2400円+税)

1日1話として、私は3月の31日分を担当しました。

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子どもは目を閉じて、

お母さんのやさしい声を聞いているうちに、

いつしか、うとうと……。


クラシックの名曲を収録したCDがBGMとして付いていますので、耳に心地良い演出ができるでしょう。


親子でやさしい、おやすみタイムを。


発売は7月の予定です。

……と書きましたが、すでに発売中でした。


上野〜千駄木

東京国立博物館へ特別展「写楽」を観に行ってきました。

実は私、大学の時に日本美術史を専攻していたんです。

浮世絵は専門ではなかったので、

ざっくりと学んだだけだったのですが、

東洲斎写楽は正体不明という点に魅力を感じていました。


最近の研究で正体が判明したと聞き、

ちょっとの残念と、さらなるおもしろさを感じました。


「写楽」を観られたのもよかったのですが、

もっと、うれしかったのは、常設展の「土偶」をたくさん観られたこと。

最近、はにわのおもしろさに、はまっています。


短編で「はにわ」を登場させるにあたって少し調べて以来、もっと詳しく知りたいと思っていたんです。

今回はいい機会と、ミュージアムショップで資料本を購入しました。

創作に活かしたいなぁ。


帰りは根津〜千駄木を散策し、旧安田楠雄邸を見学しました。

私は建築も大好きで、かねてから、この建物を見学したいと思っていたのです。


大正7年にできた和風邸宅には、隠れたところに凝った細工が施されています。

ガイドさんの解説に、「へえ〜」の連続でした。


二階からの景色は一見して、「そうだ、京都へ行こう!」。

春はしだれ桜、秋は紅葉が目前に広がるそうです。


絵画、工芸、建築。

日本の美をたっぷり愛でて、大満足です。

インプットをしたら、アウトプット。

原稿を書かなくては!





BOOKに、麻生かづこさんの新刊をアップしました。


ari sasaki