ありold diary

失敗は勇気の源

尊敬する児童文学作家で、会う度に、励みになる言葉をかけてくださる先生がいらっしゃいます。


それは、ご自身が体験されたことから言ってくださるのですが、

私にとっては励みになり、勇気になり、希望にもなる言葉なのです。


また一方で、先生はご自身の失敗話をしてくださることがあります。

私はその話に、ほっとさせられます。


何に対してもそつなく、完璧にこなしていらっしゃると思われる先生でも、

失敗があるんだとわかったら、自分が失敗するのなんて当たり前、と思えますもんね。

おそらく、先生は私が安心することをわかった上で、お話してくださっているのでしょう。


そういえば、息子も私の失敗話を聞きたがるなと、思い当たりました。


私は子どもの頃、友だちとよくケンカしたもんだとか、

先生にもしょっちゅう叱られていたと話しているのですが、

時折、息子から「お母さんも、先生にはよく叱られたんだよね?」とか、

「お友達とケンカしたんだよね」と聞いてくることがあるのです。


きっと、息子が同じような場面でへこんでいる時に、

自分だけではないというのを確認してほっとしているのでしょう。


親としては、子どもには同じ失敗をさせたくないので、

どうしたら成功するかということばかりを教えてしまいがちですが、

むしろ、失敗話が勇気を与えることもあるんですね。


そう、失敗しない人なんていない。おそれず、次のことを始めましょう。


家出宣言

昨日、帰宅した息子が、「お菓子、食べていい?」と聞いてきました。


「いいよ。でも、どれか1つ、開ける袋を決めてね。2個も3個も開けちゃだめだよ」

との私の答えに、なぜか、息子は「じゃあ、いいや」と、部屋にこもってしまいました。


しばらくして部屋をのぞくと、机の上に手紙が。


「かあさんへ

おかし2こ くれないと、出て行きます。

キオつけて」


つまり、息子はお菓子を1個(1粒)しか食べてはいけないと勘違いして、

いじけていたのでした。


それにしても、お菓子で家出って……。

キオだけが、カタカナって……。


日本語と子ども心のむずかしさを感じた母でした。

犬山祭

犬山市は愛知県木曽川沿いにある城下町で、

今も、百年前の建物がそこかしこに点在します。

観光地であっても、人々の営みがあるせいか、

親しみやすい、ゆるやかな空気がただよっています。


この地で、毎年4月の第1土、日曜日に開催されるのが、犬山祭。

目玉は各町から出される、山車です。


祭りが始まった1635年(寛永12年)は、台車の上に飾り物を載せただけの

質素なものでしたが、

次第に2層、3層と発展して18世紀前半には現在の車山の原形が完成したといいます。


現在の山車は、全部で13台。

3層目にからくりを載せ、それぞれが異なる演目を、

笛や太鼓の音に合わせて演じるのが、見物のひとつとなっています。


他にも威勢良く、角を回る「どんでん。車切」や、

提灯をびっしりつけて町内を練り歩く「夜車山(よやま)」と、見所はたくさん。


今年は、土曜日があいにくの雨で、からくり演技はビニールシートの中で行われ、

夜車山も中止になってしまいました。

日曜日は晴れて、無事に行われたそうですが、私たちは帰途についていたので、

見ること叶わず。毎年、見ているにもかかわらず、やはり物足りない気分です。


また、来年を楽しみに待つとしましょう。



40にして、カエル

中学生の時のあだなは、「ケロヨン」。

高校生の時のあだなは「でめたん」。

大学のサークルでは、再び「ケロヨン」と呼ばれておりました。

遠からず、カエルと縁があった私。


ゆうべ、ふと見ると、水かきができておりました。

進化? 退化?

昨年から今年にかけて長らく、カッパの物語を書いていたせい?


カッパか、カエルか。

いずれにせよ、40歳にして、両生類になりそうなこの頃です。ケロケロ。

PTAよいとこ、一度はおいで

4月は学校のすべてが新たに始まる時期なので、

PTAがやらなくてはならないことも目白押し。

役員として、毎日、学校に出勤しています。


フリーランスで長く仕事をしてきた私にとって、

これだけどっぷり組織に入るのは久しぶりのこと。

でも、仲間と呼べる人たちがいるって、いいものですね。


一つ物事を終えるたびに、みんなと「おつかれさま」と言い合うのが、心地いいです。

PTA役員として動いてみると、学校というところが、いかにやることが多いかが、わかります。先生だけで手が回るわけが、ありません。

保護者ができることをして、環境や活動を支えていくことの大切さを感じます。


息子は、たくさんの人にバックアップしてもらって、学校生活を送っているんですね。

あらためて、みなさんに頭が下がる思いです。


いまは毎日、目の前のことをこなすので精一杯ですが、

いずれ、自分の財産になるだろうと思っています。

祝、金治さん!

「第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書」が決定しました。


その小学校高学年の部に、

金治直美さん著『マタギに育てられたクマ〜白神山地のいのちを守って』が選ばれています。


金治さんいわく、最初はクマに焦点を当てた作品を創るつもりでいたところ、

編集者の意見により、マタギを主役にしたノンフィクションになったそうです。

創作中はスラスラと書けたわけでなく、何度も手が止まり、苦しんだともうかがいました。


ノンフィクションは実際に存在している、または存在していた人が登場するだけに、

なんでも自由に書けるわけではありません。


制約があるというむずかしさがある反面、想像では思いつかないような

驚くべき事実に出会える喜びもあるといいます。


厳しい自然と向き合うマタギの生き様は、声高に「エコ」を叫ぶより、

強く子どもの心に響くことでしょう。


親としても、子どもにすすめたい本です。




毎日、入学式

PTA役員として、6日は自校の入学式で裏方作業をし、

7日は小学校のPTA役員代表として、

隣接の中学校の入学式に出席してきました。


保護者として参加するのとは違う目で見ると、

卒業式と入学式が学校でいかに重要な行事かがわかります。


日頃、お世話になっている来賓の方々に、

学校の様子を見て感じていただく機会であり、感謝を表す機会であり、

校長先生や副校長先生にしてみれば、自分の手腕を問われる場面でもあるのでしょう。


舞台裏でのやりとりを見て、式典の別の意味を知った気がしました。


PTA役員としては、会長によきスピーチをしてもらい、対外的に良い評価を得たいところ。


私が出席した中学校では、会長のスピーチ中に他の役員たちが

「いいじゃない。(この会長)いけるわ」と、ささやき合う声が聞こえ、

相方の役員が出席した他校では「よし、がんばれ、いいぞ」と、

こそこそ励ます声が聞こえてきたといいます。


「コーチか?」と、思わずつっこみを入れたくなる場面ですが、

その気持ちはわかる、わかる。

大変な場面に出くわすと、チーム意識が強くなるものなんですね。


私たちは社員研修さながら、あいさつの練習をしたにもかかわらず、本番は……。

ま、愛嬌、愛嬌。



詩と童謡

昨日、「児童文芸」の取材で、西川夏代先生司会による、

こやま峰子先生、佐藤雅子先生、秋葉てる代先生の

「童謡と少年詩」をテーマにした座談会に出席してきました。


童謡と少年詩の違いさえ理解できない私にもわかりやすく、

胸に染みるお話をうかがえて、とてもぜいたくな時間となりました。


童謡は花鳥風月といった目に見えるものを、美しい日本語で伝えるもの。

ただし、曲がつくことを前提としているので、同じメロディーになるところは、

同じイントネーションになるよう言葉を選ばなくてはならないなど、制約がある。


対して、少年詩は言葉のリズムなどを抑える必要はあるけれど、

童謡よりは自由な形で表現できる。

そして、本当に伝えたいこと、思想などの強い思いを込めることができるものと、

教えていただきました。


審査する立場で見て、どんな詩がいいと思うかとたずねると、

「心に響く言葉であること。

その人だけの感じ方が言葉に出ていると、はっとさせられる」と、

答えてくださいました。


詩と童謡だけでなく、児童文学すべてに共通していえるのは、

作家の心が核になるということなんですね。

テクニックがうまいだけでは、人の心を動かすことはできないのでしょう。


なお、先生方の貴重なお話は、「児童文芸」8・9月号に掲載されます。





ari sasaki