ありold diary

本が子どもを元気にする

「ぼくは一冊の本のおかげで生き方、人生までも変えることができました」


山形県鶴岡市立朝暘第一小学校、六年生男子の言葉だ。


ここの学校図書館で長年、司書を務めてこられた五十嵐絹子先生に、

学校図書館だからこそできること、そして、本との出逢いが子どもを大きく変える、

という話をうかがった。


本のおもしろさに気づいていない子=本を読むことができない子。


そういう子の読書力に合わせて、おもしろそうな本を紹介してあげることを繰り返すと、

いつしか、本が大好きな子になる。


すると、それまでケンカばかりしていた子がボキャブラリーが増え、

人の気持ちがわかるようになったことで、

友だちとコミュニケーションがとれるようになりケンカをしなくなる。


人の話を落ち着いて聞けるようになる、すべての教科で学力が上昇する。

いやいや学校に行っていた子が、学校へ行くのが好きになる。


などなど、あらゆる面で子どもが元気になり、より良く成長していく、というのだ。


五十嵐先生よりいただいた資料には、本を読むことを子どもたちがどう思っていたか、

という作文も紹介されていた。


冒頭の文はそのうちの一人のもの。

どの子も、ある本との出逢いで自分がいかに変わったかを語っていて、

胸に染みるものがあった。


児童書にたずさわる一人として、あらためて思う。


子どもが元気になれる本を書きたい、と。


五十嵐絹子先生は数々のご著書も出していらっしゃる。

興味のある方は、こちらをクリックしてください。





おれに近づくと……

インフルエンザにかかった息子。


熱は下がったものの、お医者さんからは「あと1日、学校を休むように」と言われる。

そこで、息子。


「うちの前に張り紙をしなきゃ。おれに近づくな! 病気になるぞってね」




新刊チェック!

新しく出た本の情報は、どこで手に入れますか?

新聞広告? ネット?


大人向けの小説情報はわりと入手しやすいが、

子ども向けの本となると、難しいのではないだろうか。


大型書店とちがって、町の書店にある児童書コーナーは実に狭い。

その狭い書棚に並ぶのはロングセラーの名作や、

人気のシリーズがほとんどで、新刊が並ぶスペースはほとんどない。


広告にしても、クリスマス前や夏休み前といった、

子どもの本が求められるシーズンでないと、大きくは宣伝されない。


各出版社のホームページでチェックするという手もあるが、なかなか、ねえ。


そこで、おすすめなのが「こどもの本」(126円/日本児童図書出版協会)。


児童書を発行している出版社がいっしょになって出している月刊誌(冊子)で、

対象となる子どもの年齢別に新刊が紹介される。


作家や編集者がその本を作るに至ったエピソードや、

本に込めた思いなどを綴ったエッセイも掲載されており、

読み物としてもおもしろい。


今号の収穫は、『やまんばあさん』シリーズ(富安陽子著/理論社)の

最新刊が出たとわかったこと。

主人公は296歳のめちゃめちゃ元気なおばあさん。

その破天荒ぶりに笑いつつ、最後には心がぽかぽか、

あたたかくなるというユニークな物語だ。


新刊のタイトルは『やまんばあさんとなかまたち』


やまんばあさんが290年ぶりに開かれる同窓会に行き、

天狗や雪女、かっぱなどなど、これまた強烈なキャラクターの同級生たちと

一騒動を起こすというストーリー。


作者の富安さんによれば、自分が同窓会に参加して、

とても楽しかったので、やまんばあさんにも同窓会をさせてみようと思いついたとか。

お話の種は、いろいろなところに転がっているものだね。




キッズブックライブ

昨日は、キッズブックライブの練習日。


キッズブックライブは、子どもたちにもっと本と親しんでもらえるよう、

日本児童文芸家協会の作家がボランティアで行っているもので、

自作の本を読み聞かせたり、手遊び歌をしたり、エプロンシアターを行ったりしている。


2月に、とある幼稚園で行われる公演に向けて、

メンバー一丸となって取り組んでいる次第。


子どもたちが楽しんでくれるよう、がんばりま〜す!


まな板と私とウェットティッシュと

外出前は、持って行くものの用意と、家の中のしまつを一気にやらなければならない。


携帯電話をカバンに入れなきゃ。

と、棚の上に手をのばしたところで、ゴミ箱に目がいく。

ついでにゴミを捨てていかなきゃ。

と、家中のゴミを、袋にまとめ始めるといった具合。


目についた順番にあれこれやっていくものだから、注意力が散漫になるらしい。

時折、無意識におかしなことをしてしまう。


以前、高尾山へハイキングに出かけようとした時は、

したくを整え、玄関を出たところで夫に言われた。


「いったいどこへ行くんだ?」

夫が指すのは、私の手。


なんと、手にあったのは「まな板」だった。


ベランダに干してあったまな板を取り込み、

そのまま、荷物を持った気になって家を出ようとしていたのである。


昨日は、お財布とウェットティッシュをカバンに詰め、

(そうだ。お財布にいくら入っているか確かめなきゃ)

と思って、ウェットティッシュのふたを開けていた。


玄関にランドセルを置いたまま、学校へ行こうとする息子を笑えない……。


拾ってください

玄関にダンボール。

書かれている文字は「ひろってください」

小2の息子が自らを売り出し中です。


勇敢で、やさしい人に拾ってもらいたいのだそう。

なるほど、いい案だ……。


さて、カナリアのその後ですが、近くの交番に届け、団地内にも張り紙を出しました。

「カナリアが逃げた」と話していた人がいたそうで、そろそろ、飼い主さんが見つかるかも。


すでに家族の一員となりつつあるので、別れが近いのは少々さみしくもありますが、

元の飼い主さんに戻れることが一番ですから、ハッピーな旅立ちになることでしょう。





枯れて、なお咲く

写真は「花かんざし」。

昨年の冬、花屋さんにて200円で購入した鉢だ。


においははっきり言って、くさい。だが、花はふわふわとして愛らしい。

なにより、たくましいのが魅力だ。


昨年は寒さに耐え、冬から春にかけて3か月以上咲き続けた。


梅雨に入る頃になってようやく枯れたのだが、

花をつけたまま枯れた姿は、まさに天然のドライフラワー。

それはそれで、鑑賞にたえうるものだった。


秋頃までベランダに放置してあったが、

さすがに枯れたものを置きっぱなしにするのはよくないと思い、

根元近くから茎をざくざく切り取ってみた。


捨てなかったのは、かすかな期待があったから。

その期待どおり、やがて枯れ草の間から、緑の芽がのびてきた。


私は気がついた時に水をあげたぐらいで、ほとんど手をかけなかった。

にもかかわらず、すくすくとのび、いまや、写真のとおり。

愛らしいつぼみをつけるまでに育った。


枯れて、なお咲く……。

このたくましさ、好きだなあ。


月並みだけど、人生も花かんざしと同じじゃないかと思う。


思うようにいかない現実に、負けそうになる。

その場にへたりこんでしまうこともあるだろう。


でも、大丈夫。

枯れた部分を栄養にして、また伸びていけるから。

前よりももっと元気な花を咲かせられるよ。





秘密基地

冬休みの数日を使い、息子が友だちと秘密基地を作ったという。


児童文学を書く者として、「秘密基地」は見逃せない!


ということで、案内してもらうことにした。

公園の片隅、木立の陰になった斜面に廃材や木の枝、石などが集められている。


「これはテーブルで、これは時計なんだよ」


などと見立てたものを説明してもらい、ほぉ〜。


やっぱり、秘密基地は魅力的だよね。


児童文学やマンガ、アニメなどで多々とりあげられてきたモチーフだけに、

自分が書くとなれば、かなり練らないといけない。

けど、挑戦してみたいな、と思う。


ここ数年では、『都会(まち)のトム&ソーヤ』(はやみねかおる著)に

出てきた秘密基地が興味深い。

そこは4階建ての廃ビルで、周りをビルに囲まれており、入るには細い路地しかない。

大人が入るには難しい場所なのだ。


作中では、主人公が自分の夢を守るための場所として「砦」と呼び、

ビル内には侵入するものを阻むトラップもしかけている。


現代的な秘密基地といえるだろう。


いまの子どもたちが読んで、想像できる場所。

わくわくするしかけがあって、自分もこんな基地が欲しいと思う。

それでいて、いままでにないようなもの。


そんな舞台を考えなくっちゃ。

時間はかかりそうだけど、楽しい作業になりそうだ。





天国からヘリコプター

息子は時々、天国にまつわる話をする。


彼のイメージは以下のとおり。


1.天国は空の、雲の上にある。

2.花畑が広がるきれいなところである。

3.その気になれば、亡くなった人も天国からこの世にやって来られる。

4.天国の時間は、雲が流れる速度と同じ。


そして言う。


もしも、お母さんが天国に行くことになったら、パラシュートですぐに戻ってきて。


ぼくがおじいさんになった時は、お母さんが天国からぼくを迎えに来てね。

その時はヘリコプターで来て。

ヘリコプターを運転する人にお金を渡しておかないといけないよ。


ぼくは真っ白な髪の毛になっているけど、しわしわになっているけど

(今の姿とはだいぶん違っていると思うけど)、

お母さんはぼくだってわかってよ。


私はうん、うん、うなずきながら答える。


わかるよ。どんなに姿が変わっても、きみだってわかるよ。

お母さんが先に天国に行っていて、その時が来たら、必ず迎えに行くからね、と。


ari sasaki