日本児童文芸家協会60周年 その2


2015年3月29日

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前回にひき続き、日本児童文芸家協会ネタです。


協会のシンボルマークは、「文」の字がともしびのデザインになっています。

この意味は、

「文字によって、子どもたちの心にともすともしび。書き手として自分の心にかかげるともしび。----人間賛歌をうたい続ける志を表したもの」だそうです。
(創立60周年記念誌、広瀬寿子先生のエッセイより抜粋)


では、日本児童文芸家協会は、なんのためにあるのでしょう?

私は、児童文化が育つ土壌をつくる、「ミミズ」の役目を担っているんだと思っています。

市場規模でいったら、自動車や建設、医療なんかに比べて、出版はとても小さいです。

出版の中でも一般小説やマンガ、実用書、雑誌などと分野が分かれた中での児童書です。なにもしなければ、児童書の畑はどんどん小さくなってしまうでしょう。

たくさん本がある中で、読者が本と出合える機会を増やすこと。


一冊の本との出合いで、元気が出たり、安心できたり、知識欲が刺激されたりと、心が動くのが、いいですよね。

そのためには、様々な好みに応えられる多様なジャンル、多様な物語があること。であれば、様々なタイプの書き手がいるほうがいいでしょう?

本は商品なので、売れる本を作らなければ出版社の経営は成り立たないのですが、一方で、文化として考えると、売れなくても後世に残しておきたい本もあるわけで、そういった本をより多くの人の目に触れるように働きかけるというのも大事なことだと思います。

なので、多様な書き手を育てる。作家が書き続けられるように支援する。本をできるだけ多くの人の目に触れる場に出す。これら児童書の畑を耕すことが、協会の事業になっています。

具体的にいうと、作家になりたい人を育てる講座や、デビューを後押しするコンクール開催。

作家が作品を発表できる場、情報交換できる場としての展覧会開催や雑誌発行、出版企画・編纂。

本と読み手が出合うきっかけになる、読み語りイベント。

良書を広めるための賞選考。

作家を守る著作権支援など。


協会の事業は、会員のボランティアで運営されています。

正直にいうと、きついこともありますが、だれかが「この本と出合えて良かった」と思う場面を想像すると、よっしゃあ、やるぞ!という気持ちになります。


みなさーん、まだまだいい本が、いっぱいありますよー。


と、いうことで、佐藤美術館の展覧会では会員の著書や、書きおろし童話、絵本の原画を多数展示します。

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