RDG レッドデータガール


『RDG レッドデーターガール 6 星降る夜に願うこと』

荻原規子/作 (角川書店)1785円



大好きな物語が終わってしまった。

『RDG レッドデータガール』6巻完結。


紀伊の神社に暮らす泉水子は“守られてきた少女”。

といっても、本人は守られていることを全く知らず、

他の子たちとは違う自分を「変えたい」と思うようになる。


前髪を切ったことがきっかけで、泉水子の秘めた力がしだいに露わになっていくのだが、

それは本人をもとまどわせる、人類を滅亡させる力でもあった。


彼女の力を知り、ずっと守ってきたのは泉水子の両親が属する山伏組織。

山伏組織によって、強制的に泉水子のそばに置かれる優等生の男子・深行。


深行も泉水子も突然、自分の運命を突きつけられてしまうが、

それでも定めれたことに逆らい、なんとか自分で未来を切り拓こうとしていく。


次々に起こる奇妙な出来事。

目立たなかった泉水子が力に目覚めるにつれて、注目を浴びるようになっていく様子。

なにより、深行と泉水子の微妙な関係に目が離せなくなり、ぐいぐい惹き込まれた。


自分に自信が持てず、受け身でいるというのは、

日本人の場合多くの人に当てはまると思う。

そんな中でもがき、自分自身を変えたいと思うのも共通の願いだろう。


希少な力を持つ泉水子が主人公ではあるが、

心に抱える問題はみなが共感できるところにあるからこそ、

この物語に魅力を感じるのだと思う。


進学、恋愛、友情という、思春期最大の問題もしっかり描かれ、

数奇な運命と同時に展開していく。


ラストにも大満足。

その分、もうこの続きが読めないのだと思うと、残念でならない。


しかたがないので、何度も最初から読み返している。





ari sasaki