なかよし おまもり、きいた?


『なかほし おまもり、きいた?』

作 松井ラフ  絵 狩野富貴子 (PHP研究所) 1000円+税

nakayosi


子どもの気持ちを、なんと丁寧にすくい上げた物語でしょう。


松井さんの前回の作品『白い自転車、おいかけて』と同じく、

わかる、わかる、だれもがこんな気持ちを抱いたことがあるはず……と、

思いました。


小学校入学式の日、みくはとなりに座った女の子に、心を寄せます。

けれども、その子には赤ちゃんのときからの友だちがいました。


わたしだけと、なかよくして。

わたしを、一番好きになって。


理屈では、なにがいいことかわかっていても、

やきもちが先に立ってしまうこと、あるんですよね。


そんなちょっと後ろめたい気持ちに寄りそって、

うんうん、そうだよね、そんなこともあるよねと、

語りかけてくれるような物語です。


最後は、よかったね、と、心から言いたくなる流れで、

この物語を読む全員が、救われた気持ちになることと思います。










ari sasaki