怪魚ハンター、世界をゆく


『怪魚ハンター、世界をゆく  巨大魚に魅せられた冒険家・小塚拓矢』

こうやまのりお/文 (佼成出版社)1500円+税

怪魚


怪魚ハンター・小塚拓也さんは18歳から12年間で、世界37か国の秘境をたずね歩き、

自分の体よりも大きな怪魚を釣り上げてきた。


そんな小塚さんが、どのようにして怪魚ハンターになったのか。

これまでの道のりと、冒険のコツ、自分なりのルールを解き明かす。


まず、へえ〜と思ったのは、釣りのこと。

釣り人は、魚の気持ちになって行動を読むことで、魚を釣り上げることができるのだそう。

ということは、その生態を知り、よく観察し、経験を重ねる必要がある。

行き当たりばったりでは、釣り師にはなれないということか。


つぎに、へえ〜と思ったのは、冒険に大事なこと。


知らない土地に入り、現地の人と仲良くなり、

未知の魚を釣るというのは、よほど度胸のある人なんだろうと思っていたが、

度胸があるというより、度胸をつけるための準備をしていたのだ。


自分より大きな魚を釣り上げるのは、ともすれば、川に引きずり込まれる危険がともなう。

ジャングルなどの熱帯地域では、日本にはない病気にかかる可能性も高い。

知らない土地で、お金や荷物を盗まれることだってある。


リスクを踏まえたうえで、なにが起きても日本に帰ってこられるよう、

いろいろ調べ、体力をつけ、体調を整え、準備をすることが大事だという。

臆病なほうが冒険家に向いているというのは意外だが、納得した。


本書は、釣りに興味がなければ、手にとらないかもしれない。

しかし、本書は、これまでなかったことを仕事にする例としても読める。


好きなことはあるけれど、仕事にはできない……と、あきらめることはない。

道がなかったとしても、行きたかったら自分で開拓して進むことができる。

むしろ、これからは、今までなかった仕事のほうが多くなっていくと思う。


小塚さんが歩んできた道は、将来の生き方として多いにヒントになるはずだ。































ari sasaki