まよいねこポッカリをさがして


『まよいねこポッカリをさがして』

長井理佳・作  久保晶太・絵 (アリス館)1400円+税

pokkari


レストラン・ブーケの看板猫シュガーは、サラの飼い猫。

サラが突然すがたを消したシュガーを探していると、

シュガーを「ポッカリ」と呼ぶ猫に出会う。


その猫いわく、

猫の世界でポッカリというのは特別な名前なのだとか。

サラはシュガーを探すため、猫の世界へ入っていき……。




気ままに出歩く猫は、あちこちで異なる名前をもらっていたり、

ある日突然姿を消したりすると聞きます。

そんな事実からして、こんな世界もあるんじゃないかと思えてきました。



登場する個性的な猫たちがおもしろく、

同時に、それぞれに歩いてきた人生ならぬ猫生が感じられて、

ちょっぴり切ない気持ちにもなりました。


人もいろいろありますが、猫もいろいろあるのですね。


読み終わったあと、

帯のコピー「運命は、かえられる? それとも……」に感じ入ったりして。


母校の哲学科の教授が、

「猫は哲学を表している」と話していましたが、

どこか猫は人智の及ばないところで生きているようにも思えます。


やはり、この物語のような世界は本当にあるのではないでしょうか。


知られざる猫の世界を感じたい方に、おすすめです。




































ari sasaki