2分の1成人式


『2分の1成人式』

井上林子 作、新井陽次郞(スタジオコロリド) 絵 (講談社)1300円+税

2分の1


主人公ユメが10才になる日。

朝はわくわくしていたのに、

いやなことが続いて、すっかり意気消沈してしまう。


翌日は、仲良しの友だちが将来を見すえた習い事をしていると知って、

自分だけが遅れているような、とまどいを覚える。

そんなときに、「2分の1成人式」の宿題が出て……。


読み進めるうちに、ああ、そうだった、4年生ってこんな感じだったと

思い出しました。


特に女の子は心身ともにぐんと成長する時期で、

急にお姉さんっぽくなる子と、そうでない子との差が大きくなるんですよね。


友だちと自分を比べて自信をなくしたり、あせったり、

だれが好きとか、恋の話なんかも出てきたりして

気持ちが落ちつかなくなる思春期の始まり。


そんな中で、子どもっぽい自分と夢に向き合おうともがくユメに、

エールを送りたくなりました。


そうだよね、やる前からダメだと思っていたら、できるはずないもんね。

夢を叶えたいと思う気持ちが、未来をつくるんだよね。


私は人生の後半戦に入っているけど、まだまだ叶えたい夢があるもんね。

がんばるよ!


そう素直に思える、気持ちのいい展開でした。


4年生の2〜3学期は、まさに2分の1成人式が行われるシーズン。

これまでを見つめ直し、これからを考える機会は、

ひとまわり成長するきっかけになることでしょう。


3、4年生の子どもたちにぜひ読んでもらいたい本です。



















ari sasaki