目の見えない子ねこ、どろっぷ


『目のみえない子ねこ、どろっぷ』

沢田俊子・文 田中六大・絵 (講談社) 1300円+税

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帯には「ほんとうにあったお話が、物語に。」と、あります。


ほんとうにあったと聞かなければ、

フィクションと思ったにちがいない。

それほど、驚きの事実が描かれていました。


主人公は引っ込み思案のつぐみ。

家に帰ると、ガレージに子ねこがいました。

顔じゅう目やにだらけです。


つぐみの家にはすでに3匹のネコがいるので、これ以上はダメ。

と、お母さんからいわれていました。

しかも、子ねこは、両目を取り出せば、命は助かるかもしれないという危険な状態。


でも、つぐみは、どうしてもこの子を助けたいと、思いました。


つぐみのがんばりと、子ねこの驚くべき生命力、

それに、目の見えない子ねこを、さりげなくサポートするねこたちに、

胸が熱くなりました。


ハンディキャップなんて、どこ吹く風。

ほかのねこと同じようにくらす、子ねこのどろっぷから、

自分の尺度で幸、不幸をはかるのは無意味だと、教えてもらいました。


生きるって、すばらしい!


命への賛歌、敬意が込められているお話です。














ari sasaki