なかよしヤギ一家のECOプロジェクト


『なかよしヤギ一家のECOプロジェクト』

深山さくら・文  (佼成出版社)1300円+税

yagi

西武鉄道の飯能保線所は、横手駅わきの広い空き地の管理もしています。

管理で困るのは、草刈り。


草刈り機を使わず、ヤギに草を食べてもらうと

二酸化炭素の排出もおさえられるということがわかり、

西武鉄道は環境保全活動を応援する「エコパートナー」として、

ヤギを飼育することにしました。


職員は初めてのヤギ飼育にとまどいながら、

試行錯誤をくり返して環境を整えていきます。


といっても、イヤイヤやっていたのではありません。

ヤギかわいさに、世話をしたくなるのです。


職員だけでなく、

電車に乗っている人たちや、近くの保育所の子どもたちなど、

多くの人がヤギに癒され、ファンになっていきます。


鉄道とヤギ。

一見、異質な組み合わせなようでいて、しっくりきました。


いつも電車に乗っている間はスマホを見ていた人が、

ヤギがいることで、外の景色に目を向けたくなることもあるのでは?


少しの時間の遅れも許されないような、

常に情報に触れていないと不安になるような、

そんな縛りから一瞬でも解き放たれる。


それぐらいの癒し効果がヤギにはあるように思えます。


便利さを追求し、ハイテクを競う世の中で

西武鉄道のような取り組みを知ると、ほっとしますね。


ヤギの飼育のし方や人々との交流。

読みどころいっぱいの一冊です。


ari sasaki