たまごさんが ころんだ!


『たまごさんが ころんだ!』

戸田和代・作 西巻かな・絵 (佼成出版社) 1200円+税

egg

冷蔵庫の中で、たまごたちは泣きました。


それぞれに、なりたいものがあったのですが、

その希望は叶いそうもないとわかったからです。


そこで、たまごたちはすきを見て、逃げ出すことにしました……。


本来、自力ではなにもできないであろう、たまご。

でも、たまごたちは危険な目にあっても、冒険をやめません。

ちょっぴりはらはらしつつも、楽しく進んでいきます。

そうしてラストは予想を裏切る、びっくりな展開に!


ナンセンスで、おもしろい物語です。

が、読み終わって、ふと思いました。


子どもは、自分の力でやってみたいと思う時期がありますよね。

なのに、大人は待てなくて手を出してしまったり、効率のいい方法を教えてしまったりして、遠回りをさせないようにしてしまいます。


やりたいようにできない姿は、冷蔵庫の中のたまごに重なります。


本書を親子で読んだら、

子は冒険する勇気を、親は子を旅立たせる大切さを感じるのではないかな

と思いました。










ari sasaki