おさんぽぐるぐる


『おさんぽぐるぐる』

飯野由希代・作  小栗麗加・絵 (文研出版)1200円+税

33212249

主人公は、ミユキちゃんの家で飼われている犬、ルナ。

ルナには不満があります。

以前、ミユキちゃんはルナをぎゅっと抱きしめてくれたのに、

最近は、ぜんぜん、ぎゅっをしてくれません。

それに、おさんぽもほんのちょっとで、すっぽかすことさえあるのです。


ルナとミユキちゃんの関係が悪化したとき、

未来から、かっこいい男の子のロボットがやってきました。

その名も「おさんぽぐるぐる」。

飼い主さんが忙しかったり、病気になったりして犬のさんぽに行けないとき、

代わりにさんぽにつれていってくれるロボットです。


早速、ルナとミユキちゃんは、おさんぽぐるぐるを利用して……。



一見、便利そうなものに飛びつくことは、ままあるでしょう。

でも、実際に使ってみたら、あれれれ?なんてことも、ままあって、

そうした「あるある」が、リアルに展開していきます。


ただし、この物語は、単なる「あるある」では終わりません。

そうきたかという、心地良いどん伝返しが待っています。


気持ちの良いラストに満足して、本を閉じたあと、

いや、これって、絵空事じゃないかも。

結構、現実的な未来予想なんじゃないかと、思いました。


インターネットが普及してから、世界はすごい早さで進むようになりました。

新しい発見や技術があっという間に世界に広まり、

それをもとに、次世代型といわれる便利なものが次々に生み出されていきます。


全速力で走っていないと置いてかれるような世の中で、

人はなにを求めるようになるのでしょう?


ひとつの答えが、本書のラストにあります。


近未来に求められるサービス……って、なんでしょうね?














ari sasaki