レオはふんわり春風の中


『レオはふんわり春風の中』

長井理佳・作  小林葉子・絵 (信教出版) 1300円+税

Unknown

さみしがりやでこわがりだけど、おだやかな性格の犬レオは

登校する子どもたちを見送るために、

毎朝、飼い主の早希さんと交差点に立ちました。


レオと子どもたちの交流は、互いを思い合う仲間のよう。

子どもたちはお兄さんかお姉さんになった気持ちで、

レオをかわいがり、いたわります。


犬は表情や態度で気持ちを表しますが、

それを受け取ろうとする人間がいて、はじめて心の交流が生まれるんですね。


無条件で大好きって表してくれるレオは、

子どもたちにどれほど大きな安心を与えたことでしょう。


丁寧に綴られる日々に気持ちが和み、

ラストを読んだときは、心の一番やわらかいところを押されたようで、

どっと涙があふれました。


がんばらなきゃ!と気負ううちに、心が固くなっていたようです。

知らず知らず入っていた力が抜けて、ほっと、深呼吸できました。


やさしさがいっぱい詰まった物語。

疲れた時にこそ読んでもらいたい本です。




















ari sasaki