きえたじょろうぐもの ひみつ


はじめてよむ こわ〜い話『きえたじょろうぐものひみつ』

作・正岡慧子 絵・鈴木アツコ (岩崎書店)1100円+税

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「はじめてよむ こわ〜い話」全10巻の4巻目。

このシリーズは、「こわい本を読みたいけれども、こわすぎて眠れなくなるのもこまる」

という子に向けたものです。


本書も単なる怪談話ではありません。

どんな生き物も一生懸命に生きて、命をつないでいる、

というメッセージが伝わってくる、芯のある物語です。


ぼくとタカシは、かしの木でよく遊びます。


ある日、タカシは、かしの木にかかっている大きなくもの巣に

石を投げつけ、草の上に落ちたくもをけとばしました。


そのあと、タカシのお母さんから電話がかかってきて……。


ぼくが体験することは実際にあったら、かなりこわいです。

でも、ぼくはこわい体験から、くもの気持ちや、タカシの思いを理解し、

成長していきます。


子どものときに、強烈なこわさでなく、

ほどほどにこわい体験をすることって、大事ですよね。


よく言われることですが、

地球上で、人間ほど環境に悪影響を与えている生き物はいません。


わかっていても、今の暮らしをやめる勇気は、私にはありません。

せめて、いろいろな生き物と同じ星で共存しているんだということを

心の隅にとめておきたいと思っています。


そうした意識を、幼少期の「こわい」体験で持てたら、

生き物として謙虚な思いを抱き続けていけるんじゃないかと、思いました。


さいごに、心にひびいた言葉は、

「むしも きも みんな たすけあって、いっしょうけんめい いきているのよ」


この言葉を誰が言ったのかは、本書を読んでのお楽しみ。














ari sasaki