黒猫さんとメガネくんの初恋同盟


『黒猫さんとメガネくんの初恋同盟』

秋木真・作 モコ・絵 (角川つばさ文庫) 640円

33179104


使い古された言葉でいいますと、

「友だち以上恋人未満」のストーリーが好きな女子には、たまらない設定。


「恋に恋している」中学2年生の恋物語として、王道を行っていると思います。


主人公は、どちらかというと、目立たないタイプの優人(ゆうと)。

そんな彼が、ひょんなことから、クラスで浮きまくっている椎名さんの

恋を応援することに。


椎名さんの趣味は黒魔術で、あだなは「黒猫」。

「いつも町内の黒猫を従えていて、使い魔として使役しているらしい」

というウワサがたち、同級生から不気味がられています。


椎名さんの恋の相手は、優人の親友の航(わたる)。

航はサッカー部で活躍するイケメンで、男子からも女子からも人気があります。

ただでさえ、ハードルが高いうえ、航はオカルトが大の苦手だから、

椎名さんとの距離を近づけるだけでも難題です。


優人もはじめのうちは、ちょっと引き気味だったものの、

だんだん椎名さんのいいところに気がついて……。


空気を読むのを良しとする日本社会で、しかも「みんな同じ」を良しとする中学校で、

椎名さんのように自分の好みを通したら、たいていは孤立するでしょう。


一方で、自分のポリシーを貫く姿勢はかっこよく見え、憧れる人も多いはず。

目立たないように、他の色に埋没するようにして生きてきた優人にとって、

椎名さんは、自分にはない強さを持つ人と映るのかもしれません。


「女子力」なんて言葉にとらわれず、自分の好きな道を行く!


日々、がんばっている女の子全員を応援するストーリーです。























ari sasaki