ハセイルカのハルカが泳いだ日


『ハセイルカのハルカが泳いだ日』

麻生かづこ/作、ミヤハラヨウコ/絵 (佼成出版社)1300円+税

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冬のある日、大分市にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」に、

ハセイルカの赤ちゃんが運ばれてきました。

漁網にかかってしまったのです。


ところが、ハセイルカの赤ちゃんんはプールの底にしずんで、

自力で泳げなくなっていました。


ハセイルカは世界でもほとんど飼育例がありません。

飼育員たちはハセイルカの命を救うため、必死で力を尽くしました。


言葉で不調を訴えることができない生き物を相手に、

不調の原因を探り、手当ての方法を考え工夫していく飼育員さん。


水族館で水槽を眺めるだけでは知り得ない大変さがわかり、

生き物と飼育員さん両方のがんばりが、胸にせまってきます。


飼育員さんは、水族館にいる生き物すべての命を預かる仕事なのだと、

あらためて考えされられました。


本書はハセイルカが元気になるまでの感動物語であると同時に、

新米飼育員・隆子さんの成長物語でもあります。



ari sasaki