子ザルのみわちゃんとうり坊


『子ザルのみわちゃんとうり坊』

深山さくら/文、おくはらゆめ/絵 (佼成出版社)1300円+税

32623917


京都府の福知山市動物園に連れて来られた、

イノシシの子うり坊と、サルの赤ちゃんのみわちゃん。


どちらもお母さんを失い、保護された子です。


うり坊はしだいに動物園になじんでいきますが、

みわちゃんはなかなか慣れません。

さみしくて、泣きさけんでばかりいます。

しっかり食べて休まなければ、大きくなる前に病気になって死んでしまうかもしれません。


いろいろ考えた末、園長さんはみわちゃんをうり坊といっしょにしてみました……。


うり坊とみわちゃんが親を求める気持ちがせつなくて、

読んでいて、なんども涙がこみあげてきました。


でも、ふたりは孤独ではありません。

気持ちをわかちあえる仲間がいるって、どれほど心強いことでしょう。


動物には動物のルールがあり、知らなければ生きていくのは難しくなる。

そうした厳しい動物の世界のことも垣間見えますが、

異種でありながら助け合う姿がいじらしく、胸を打たれます。


動物の子の目線で描かれた、やさしい物語です。









ari sasaki