こわがりやの しょうぼうしゃ ううくん


『こわがりやの しょうぼうしゃ ううくん』

戸田和代/作 にしかわおさむ/絵(ポプラ社)1365円


見かけから想像して決めてかかっていることってありませんか?


たとえば、よく吠える犬はどう猛だとか、

あの人はいつもぴしっとしているから、人前に出てもあがらないだろうとか。

でも、実際のところは、どうなんでしょう。


本書を読みながら、人が見かけから抱くイメージと

その人自身が感じるギャップについて考えてしまいました。


この絵本の主人公ううくんは、小さな消防車です。

消防車といえば、火事に立ち向かっていく車として

勇敢でたくましいといった強いイメージを思い描く人が多いのではないでしょうか。


ですが、この主人公はイメージとは真逆のキャラクター。

いつもこっそり「火事がありませんように」と祈っているような、

弱気な消防車なんです。


それでも、出動の要請があれば、行かなければなりません。

こわごわ出動したううくんは、どうなったでしょう。



人が見かけから抱くイメージというのは

場合により、その人に期待する姿でもあります。


期待にこたえることは自分の成長につながりますが、

期待が重すぎて、つらいと感じることもあるでしょう。


期待にこたえられない自分は、

なんてダメな人間なんだろうと思ったりして……。


でも、そんな風に自分を責める必要はないんですね。


その人にしかできないことがある!

その力を発揮する機会が必ずやってくる!


この絵本を読んで、そう思いました。




ari sasaki