バスガエル


『バスガエル』

戸田和代/作 シゲリカツヒコ/絵 (佼成出版社)1300円+税


これはもう、理屈抜きで好きな物語です。


ーーいうまでもなく、カエルたちの あこがれの しごとは バスガエルです。


という出だしから、ずっぽり、この世界にはまってしまいました。

そうなんだ、「いうまでもなく」、なんだ……と。


カエル界のアイドル、もしくはスターである、バスガエル。

みんなはバスガエルになるために、自慢の声を披露します。


だれが選ばれるのか、ドキドキ、ワクワク。


そんななか、バスガエルにあこがれる、一匹の少年カエルが

不安と焦りでいらいらしていました。


そうそう、夢を実現しようとするときって、こんな気持ちになるよねと共感したり、

独り立ちする子どもの姿を思い浮かべて、ちょっと切なくなったり。


夢を現実にするときは、子どもから大人になるときでもあるんですね。


リアリティのあるシゲリさんの絵が、またスバラシイ!

カエルたちが乗る観光バスの様子、カエルたちが暮らす村の様子など、

ほれぼれします。

もはや本当にこういう世界があるとしか思えません。


実は、この物語はミュージカルとして上演されたそうで、場面ごとに歌があるそうです。

先日、一曲だけ聴かせていただいたのですが、うきうきして楽しくなりました。


『バスガエル』、ぜひともシリーズ化してほしいです。





ari sasaki