あいたい


『あいたい』

光丘真理/作 武田綾子/絵(文研出版)1365円

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読み終えてから、感想を書くまでに時間がかかった。

自分の薄っぺらい言葉では、この世界観を表せないと思ったから。


物語は美砂が慕う、従姉妹のあーこ姉ちゃんが亡くなることに始まる。

「あいたい」というなぞの言葉を残してーー。

美砂は言葉の謎を説くために、あーこ姉ちゃんが通った学校を訪ねたり、親友と話したりする。見えてきたのは、あーこ姉ちゃんの生きざまだ。


あーこ姉ちゃんには実在のモデルがいるという。

物語では美砂がその思いを継ぐわけだが、現実では作者が継ぎ、そして読者が継いでいくようにと、願いが込められている。


静かな祈りのような、物語だ。


この物語から教えてもらったことは、今後、生きていくうえで、心の核になるにちがいない。



ari sasaki