今昔百鬼夜行 五


『今昔百鬼夜行 五 現代に息づく妖怪 昭和〜平成』

山本省三・作 山科理絵・挿画 (教育画劇)2000円+税

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昭和〜平成、人々の生活が豊かになっていった時代。

そんななかでも、人知れず妖怪は生きつづけていた……。


紙芝居、洗濯機、質屋、口裂け女と、昭和を代表する物象に、

タブレット、ユーチューバ—と、平成の物象が出てきます。

そのいずれもに、妖怪がからんでくるという短編集。


どんなに世の中が変化しようとも、文明が発展しようとも、

いやむしろ、文明が発展したことで、

人間は自らの非力や無知を理解するようになったように思います。

だからこそ、余計にこの短編を読んで、ありえそうに感じました。


妖怪って、人の後ろめたい気持ちや欲望を、

かたちにした生きものなんでしょうね。

だから、どんなに世の中が変わろうとも、

そこかしこに潜むことができるのでしょう。


子どもはとても敏感で、こうしたよからぬ気配を感じ取るので、

この短編集にずっぽり、はまると思います。


図書館向けのシリーズ。

9分読み切りの短編なので、朝読に最適です。





















katuo,ari sasaki