どろだんご、さいた


『どろだんご、さいた』

中住千春/作 はせがわかこ/絵 (フレーベル館)1100円+税

dorodango


小学2年生になる前の春休み。

はるかは引っ越しで、大好きなすずちゃんとお別れすることになりました。

すずちゃんがくれたのは、どろだんご。

ふたりの宝物です。

引っ越し先で、新しい友だちができても、思うのはすずちゃんのことばかり……。


読むうちに、昔、こういうさみしさを感じたことがあったなあと、思いだしました。

新しい関係をしっかり築くまでは、なじんだ関係にもどりたくて、

引っ越し前の友だちを引きずって、新しい友だちと比べたりして。


でも、なくしただけじゃなくて、新たに手にしたものもあるんですよね。

手にした種を育てていかなければ、いつまでも、なにもないまま。


過去といまをつないでくれる、とっておきのアイテムどろだんご。


新しい環境に不安を抱えがちな時期に、読んでもらいたい幼年童話です。











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