どこどこ山はどこにある


『どこどこ山はどこにある』

作/おおぎやなぎちか 絵/松田奈那子 (フレーベル館)1300円+税

docodooyama


ひいちゃんは、まどかのひいおばあちゃん。

ある日、ひとりで出かけるひいちゃんについていき、

まどかも空色のバスに乗ります。

ついたのは、「どこどこ山」。

そこにいた子どもたちと一緒に遊び、

楽しく散歩していたはずなのに、いつのまにか、家のそばにいて……。


どこどこ山は、本当にあるの?

ひいちゃんがどこどこ山へ行く理由は?

どこどこ山で会う子たちは、何者?


いくつものなぞが、ぞわぞわとした予感を呼び、

ドキドキしながらページをめくっていきました。

予感からのラストの山場、かなしいけれど、ひいちゃんの言葉に、

うんと強くうなずいて顔を上げる思いになりました。


この物語を読んで、子どもの頃の感覚がぶわっと、よみがえってきました。

わたしは子どもの頃、こういう感覚の中にいました。

あの世のほうが近いような、夢うつつの感じ。

多くの子どもが持っている感覚ではないでしょうか。


別れのとらえ方はいろいろあるでしょうけど、

こういうとらえ方を心の奥に持っていられたら、

安心して前を向いて生きていけるように思います。


心のお守りになりそうなファンタジーです。







katuo,ari sasaki