ハニーのためにできること


『ハニーのためにできること』

作・楠章子 絵・松成真理子 (童心社) 1100円+税

honeynotame


一人暮らしのおばあちゃん「あーちゃん」が亡くなり、

老犬のハニーが残りました。

ハニーは捨てられていたところを、あーちゃんが拾った犬でした。

孫のふたばはあーちゃんの気持ちを思い、

「ハニーを飼いたい!」と言います。

そして、ハニーはふたばの家で暮らすことになるのですが……。


おばあちゃんの突然の死、

弱っていく犬の介護と、

ふたばは重い「命」と向きあうことになります。


大事な家族が亡くなるのは耐えがたく、

簡単に受け入れられるものではありません。


動物はもちろんですが、人間も、

死を前にした本人が気持ちを伝えられないことがあります。

大事な人を失いたくないという看護する側の思いと、

命尽きようとしている者の望みが同じかどうか。


自分の悲しみより、相手の気持ちを尊重できるかどうか——。


ふたばがハニーを看護する様子に、

本当に相手を思いやるというのはどういうことかが、伝わってきます。


心の奥にずっと残るような、ぬくもりが感じられる物語です。


















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