モスクへおいでよ


『モスクへおいでよ』

文/瀧井宏臣 (小峰書店) 1500円+税

mosku


東京にあるモスク(イスラームの礼拝所)東京ジャーミイ。

ここで見学者をガイドしているのが、日本人信徒の下山茂さんです。

下山さんが案内するモスクとは、どういうものなのか。

イスラームとは、どういう宗教なのか。

なぜ、下山さんはイスラームの信徒になったのか。

といったことが、ひとつひとつ丁寧に解き明かされます。


世界でテロが起きるようになってから、マスメディアを通じて、

「イスラーム=テロではない。イスラームの教えとはちがう」

という言葉を何度も聴きましたが、その発信をされていたのが、

下山さんだったのですね。


本書を読むと、たしかに、テロを後押しするようなことは、

イスラームの教えにはないとわかります。

イスラームの教えを書いてある「クルアーン」は、

「イスラーム教徒にとって、人生のガイドブックといえる書物。

戒律は人を縛るためにあるのではなく、人を救いに導くものです」

と説明されるのですが、下山さんの生き様と合わせて読むことで、

すっと身体に染みこむような感覚で理解できました。


最後にあった下山さんのメッセージも、強く印象に残りました。

「人と人との出会いは偶然のように見えても、じつは全部つながっているのです」


ほかの文化を知るって、ほんとに大事だと、あらためて感じました。












katuo,ari sasaki