ゆうなとスティービー


『ゆうなとスティービー』

堀米薫・さく 丸山ゆき・え (ポプラ社) 1400円+税

yuuna


牛を飼育する農家の子、ゆうなが目の見えない仔牛とともに成長し、

別れるまでの2年半を描いた絵本です。


以前、職業紹介の本を読んで養豚農家のことを知って以来、

食肉にする目的で生きものを育てるというのは、どんな思いなのだろう?

という疑問を持つようになりましたが、その答えにようやく出合えた思いです。


命を育むのは、大変なことです。

そもそも生きる力がなくては、生きていけません。

生まれながらにしてなんらかの疾患があり、食べられないという場合だってありますし、

病気やケガもします。

無事に成長して大人になれるのは、奇跡のようなものなのですね。


スティービーが育つ過程を見て、

わたしがここまで生きてこられたのは、育ててくれた人がいて、

体の一部となり、生きるエネルギーとなった食べ物があったのだと、

あらためて気づくことができました。


命を育み、その先でまたちがう命を育んでいく——。

命のめぐりを伝える貴重な絵本です。

















katuo,ari sasaki