こすずめとゆき


『こすずめとゆき』

深山さくら・文 黒井健・絵 (佼成出版社) 1300円+税

kosuzume


さむいさむい冬の夜。

かあさんすずめの羽にくるまってねむっていたこすずめが、目をさましました。

「おかあちゃん、あれ、なんだろう?」


雪の降る静かな時間が、ゆっくりと過ぎていきます。

夜はさみしくて、心細い時間ですが、

お母さんに守られているこすずめに、

子どもは安心して、この絵本を見ることでしょう。


夜を越えた朝の景色が、いっそう美しく、

ほうっと心が解き放たれるような趣があります。


すずめの親子という主題や、お話のゆったりしたリズムに、

なつかしさを覚えました。

新作なのに、

日本初の児童雑誌「赤い鳥」に掲載されていたといわれたら

納得してしまうような、

長く読み継がれてきた名作の味わいがありました。


だれが読んでも安らぐお話。

就寝時、ふとんの中で読み聞かせするのに、ぴったりです。




katuo,ari sasaki