犬の車いす物語


『犬の車いす物語』

沢田俊子・文 (講談社 青い鳥文庫)620円+税

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川西さんご夫婦の愛犬、ダックスフントのスイーピーは、

病気のせいで自由に歩けなくなり、元気をなくしてやせてしまいました。

でも、川西さんが手作りした車いすのおかげで、みるみる元気になったのです。

それから川西さんご夫妻は、

犬をはじめ、動物たちの車いすをつくる仕事をはじめました……。


川西さんご夫婦がつくる車いすと、

さまざまな事情で歩けなくなった動物たちと、飼い主さんたちのエピソードが、

つぎつぎに紹介されていきます。


どのエピソードも、涙なくして読めませんでした。

愛する動物が最期まで幸せであるようにという、

切実な思いに満ちていていたからです。


人にとって都合のいい犬をつくろうと品種改良したことでおこる病気があるなど、

車いすを使わなければならなくなる背景も伝えられていて、

人であるわたしたちみんなに責任があるのだと感じました。


懸命に生きようとする命と、

その命を懸命に支えようとする人の姿が、

読む人の心に強く訴えかけてくる物語です。


















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