ナイチンゲール


『絵本版 新こども伝記ものがたり ナイチンゲール』

文・間部香代 絵・pon-marsh (チャイルド本社)650円

nai


フローレンス・ナイチンゲールは、いまの看護の方法を築いた人です。

劣悪な病棟を清潔に整えて感染症を減らし、

患者の不安をやわらげるよう、ひとりひとりに声をかけてまわったことで、

「天使」とも呼ばれました。


フローレンスがいた時代のことや、

フローレンスが行った社会福祉活動について伝えるのは、

まだ社会を知らない小さなお子さんには、むずかしいです。


本書は、フローレンスの行動に

どのような思いがあったのか、

そして、看護師という職業をどのように高め、

病院を改革したいったのかが、ダイレクトに伝わるよう表現されています。


なにより、フローレンスの人となりを伝える言葉に、ぐっときました。


「その てんしは、とても つよい てんしでした。

 つよいからこそ、やさしい てんしでした。」


読者の子どもたちは成長していく過程で、

この言葉を、何度も思い返すのではないでしょうか。


幼稚園時代はまだ親に守ってもらう場面が多いですが、

小学校に入ってからは、自分でなんとかしなければならない場面が増えていきます。

そうした場面で、自分を支える言葉を持っていると、大きな力になるでしょう。


幼い子向けの絵本で伝記を読む意義を、本書で感じました。




katuo,ari sasaki