なみきビブリオバトル・ストーリー2


『なみきビブリオバトル・ストーリー2 決戦は学校公開日』

森川成美、おおぎやなぎちか、赤羽じゅんこ、松本聡美/作

黒須高嶺/絵  (さ・え・ら書房) 1400円+税

bibkio2


前作の舞台は図書館でしたが、今回の舞台は並木小学校の4年2組。

学校公開日に、4人の生徒がビブリオバトルを行うことになります。


珊瑚とセイラは裏で、

「チャンプ本をとった方が、そうでない方にひとつだけ、いうことを聞かせる」

という勝負をかけて。

忍者オタクの吉樹は、友達から「これも修行になるんじゃないか」とけしかけられて。

碧人はたまたま手をあげる格好になってしまって

と、それぞれに異なる理由で参加することになるのですが……。


好きな本を紹介するには、なぜ好きかを考えなくてはなりません。

その本に惹かれる理由を突き詰めると、自分の弱さが見えてくることもあります。


容姿への自信のなさ、引っ込み思案で友だちをつくれない性格、人前で話すのが苦手など、

4人は異なるコンプレックスを抱えています。

けれども、それぞれが自分と向き合い、

保護者やクラスメイトの前で、自分の思いを発表するのです。


いずれの発表も、一生懸命で素直な気持ちが伝わってきて、うるっとしました。


4年生は、思春期のはじまりの時期。

自分でも自分がよくわからなくて持てあまし気味になるので、

こうして本を通して気持ちを整理できるとわかったら、

大きな助けになるのではないでしょうか。


なお前作と同じく、今作も物語内で紹介される本は、実際にある本です。

紹介された本を登場人物の思いに重ねて読むと、またちがう読み方ができるでしょう。

本書のストーリーを越えて広がっていくあたり、

小説やアニメ、マンガのモデル地を訪ねる「聖地巡礼」のような楽しみ方ができる……かも?













katuo,ari sasaki