助かった命と、助からなかった命


『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』

沢田俊子・文  野寺夕子・写真 (学研プラス) 1400円+税

happyhouse


行き場のなくなった動物たちを保護し、新しい飼い主を探す活動をしている

大阪のハッピーハウス。

そのハッピーハウスの立ち上げからこれまでを描いた物語です。


ハッピーハウスは、どんな施設で、どんなことをしているのか。

ハッピーハウスの代表である甲斐さんは、なぜこの施設を立ち上げたのか。

ハッピーハウスに保護された犬や猫の事情と、その後。

保護されても病気や障がいなどで長く生きられなかった命、

老いて病気になっても家族として迎えられ、寿命をまっとうした命……。


犬、猫、人、ひとりひとりの命に寄りそい、愛しむ文章に、

何度も胸をつかれ、涙しました。


甲斐さんがひとりで始めた活動が広まっていく様子は、

マザー・テレサのようです。


甲斐さんはじめ、スタッフや協力者の方々はみな同じ思いを抱いて、

目の前の命を育もう、幸せにしたいと、努力されてきました。


ひしひしと伝わってくるのは、

どの命も等しく大事な命、ということです。


本書は動物の命の話ですが、自分を重ねて読まずにはいられない人もいることでしょう。

多くの人に読んでもらいたいです。









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