なみきビブリオバトル・ストーリー


『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』

作/赤羽じゅんこ、松本聡美、おおやなぎちか、森川成美

絵/黒須高嶺  (さ・え・ら書房)1400円+税

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「ビブリオバトル」は、本を紹介するコミュニケーションゲーム。

並木図書館で開催するビブリオバトルに、4人の小学生が集まった。

どの本を紹介しよう、なにを伝えよう。

修、アキ、玲奈、陸の4人がそれぞれに悩み、奮闘する——。


ビブリオバトルは、感想文を書く視点とは、また違うのですね。


この本のどこが好きか、どこがいいかを伝えたい。

この本ではじめて知ったことを、ほかの人にも伝えたい。

などなど、主軸になる思いは人それぞれ異なるけれども、

共通するのは、自分と向き合うこと。


どうして、この本に惹かれたのだろう?


その理由を突きとめなければ、本の魅力を人に伝えることはできません。


本書に登場する4人は、その本に惹かれた理由をたどるうちに、

自分の内に秘めた思いに気がついていきます。


並木図書館の司書クルミンの言葉が、胸に響きました。

「好きな本を知ることは、その人を知ることにもなる」


ビブリオバトルに参加する4人の葛藤を知るにつれ、

それぞれの子の魅力にやられてしまいました。


しかも、ストーリーに出てくる本は、すべて現実に存在する本です。

読んでみたくなった本も、読み返したくなった本もありました。


登場人物を通して体感する流れと、本の紹介の二重構造。

読み応えがありました。




























ari sasaki