だんごたべたい おつきさま


『だんごたべたい おつきさま』

すとうあさえ・ぶん 中谷靖彦・え (ほるぷ出版) 950円+税

dangotabetai


すとうさんの「はじめての行事えほん」シリーズ第4冊目は、お月見がテーマ。


地方によっては、お月見の晩に子どもたちだけで、よその家の月見だんごを

ぬすんで食べていい、とされていた風習をもとに創られたお話です。


縁側に飾られたおだんごを見て、たべたくなったおつきさま。

すると、くもが いいました。

「とってきて あげましょう」

でも、そう簡単にはいかなくて……。


くすっと笑ってほのぼのする、すとうさんの持ち味が詰まっています。


表紙のおつきさまは、空にあがったばかりで地表に近いので、

赤みがかった色合いで、ラストのおつきさまは高くのぼっているので、

鮮やかな黄色になっているそうです。

こうした細やかな工夫が、絵本の世界の奥行きを出すのでしょう。


幼い子向けのシンプルなお話こそ、手を抜けないところがあって、

書き手からすると、むずかしい分野なのです。


すごいなあ、すとうさん。












katuo,ari sasaki